言葉というものは大事なもので、人から意見を求められた時に
すかさず答えると、聞いている人は安心したり、またもや不安になったり
これといったものが無くても、何か答えを出さなくてはいけない時もあるわけで・・・。
ボク達の仕事の整体は、診断はできません。(医師法違反になる)
しかし、自分の中で「見立て」という事は出来ます。
肩が凝ったり、痛い人が来ます。
その人は肩が(肩だけが)悪くなったと思っているし、実際肩が痛い。
話を伺うと、一週間前にたんすの角に足の指をぶつけた。
しばらくビッコをひいて歩いていたがそれは良くなった。
それはともかく、今はとにかく肩が痛くて動かしにくい。
(多分、整形の受診時にたんすの件は省t略されるか、無視される)
診断する場合、肩の可動域の検査をして、レントゲンを撮って、
運良く異常があれば、診断名を言えますが
こういうパターンの場合、異常なし、になります。
それでも何か言わなければならないってことで、
〜炎や、〜症候群などと、無理やり診断名をつける事になります。
そして、相手を(相手も)納得させるために、肩に注射を打ったり
痛み止めを処方して、次回のリハビリを約束させます。
間違っては無いと思います。
ただ、ボク達の見立てとは違う、というだけです。
ボクは、たんすとビッコに着目します。
足の指を痛めて、歩き方が変わった。
歪んで歩いている時期があり、当然、骨盤、背中の筋肉が
緊張状態になり、それが肩の筋肉に影響を与えているのではないか?
今現在は、足の指は問題が無く忘れている(関係ないと思っている)
しかし、今の肩の痛みは、
そのビッコを引いて歩いていた時の後遺症と考えられないか?
当然施術は、足首、膝、骨盤といった下肢から始めます。
肩だけ触っても意味が無い、という見立てからです。
(関節の可動域の検査はします)
腹、背中、肩甲骨といって、ここでやっと肩にたどり着きます。
分母と分子の関係に似ていると思います。
痛くなる要素(原因が)分母で、診断名(結果が)分子です。
この分母(痛くなる経緯)を説明するんですが
納得してくれる人、ポカーンとする人
そんな事はどうでもいいから、肩を見てくれという人様々です。
ただ、これだけは言いたいですね。
人間の身体は全てつながっています。
部分や各パーツで生きていたり、動いているわけではない。
身体が痛くなるのも、一箇所だけが悪くて(痛くて)
後は全部正しいって事はありえない。
普段の(普通の)生活をしていて、いきなり痛くなることはよくあることなんですが
それは日常の身体の使い方が悪い事に起因します。
徐々に歪みが出てきて、ある日突然大きな痛みになって現れます。
昨日まで全て正常で、今日から部分的に異常って事は無いのです。
整体的な見立て、診断より複雑な説明になると思いますが
分かりやすく、理論的に、身体のつながり、筋肉の影響など
しっかり説明していきたいと思っています。